SSブログ

ゲリラ豪雨ならぬ ゲリラ豪雪

テレビ番組中の気象情報の中での説明によれば、この数年で雪の降り方までも変化があらわれているようです。全く降らないか降ればドカ雪、テレビ番組ではゲリラ豪雪と表現していました。

こういった短時間での極端な豪雪によって農作物の被害が甚大である様子です。半年や1年といった単位で投じた労働と費用がすべて吹き飛ぶ農家の落胆には、かける言葉がありません。

ところで、このドカ雪に限らずです。これまでの現在の気象条件の振れ幅の範囲でさえ、農作物には甚大な被害が生じることがたびたびあって、当然市場価格に波及し、消費者のみなさんの間では今年は何が高いという話題が毎年のように生じるわけですけれども。


これがもし!? 温室効果ガスによる気候変動問題がより深刻化したら!?(*)

そのときは、農作物に与える被害は従来の比ではありません。インターネットで妄想を吐き散らかしているような輩の中にこそ、

"気候が変わったらそれに合った作物をつくりゃいいだけ"

などと放言するバカがいますが。よくもまぁ自分からここまで脳に血が回っていないことをわざわざバラすものです。農業でなくて他の事業でたとえますなら、何らかの生産工場のラインを変更して歩留まりが安定するまでにどれほど調整や時間を要しますかね? 工場でなければ企業組織でもいいですが、組織を再編して業務フローが安定するまでにさて? ソフトウェア開発でもいいですがね開発から安定版に辿り着くまでにどれほどの労苦を伴うかってんですよ。これが人間がすべてをコントロールする工場や組織やソフトウェアでだってなかなか思惑通りにはなりませんが、農業、千差万別の土壌と微生物と天候とを相手に、人間と同じように病気もする植物を育てたり動物を飼育することにどれほどのノウハウが必要かということですが。

"気候が変わったらそれに合った作物をつくりゃいいだけ"

バカどころじゃありませんね。収穫がビジネスの継続性を確たるものにする量に達するまでに何年、十何年かかるかってんですよ。ましてや日本は野菜以外の相当な食糧を外国に依存しているわけですがさて!? 諸外国の農業は気候変動に迅速に対応して日本に対して量も価格も未来永劫安定供給してくださるんですかね??


気候変動問題をおそろしく短絡的にしか考えない輩は、とことん害悪で且つ社会における迷惑です。


* 今後深刻化しないとか、今後の人類の努力で深刻化を止めることができると言っているわけではなくて、既に爆弾は仕込まれていてあとは炸裂するだけかもしれませんが。


コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0